あなたの体は呼吸で変わる!

こんにちは、久家です。

 

健康を考える上で

睡眠、運動、食事

の生活習慣が大事と言われます。

 

今回は、「運動」です。

 

運動について、

最も根本的なところから考えていきたいのですが、

患者さんによく聞かれるのが、

「どんな運動をすればいいですか?」

「有酸素運動と無酸素運動どっちがいいですか?」

「筋トレのメニューはどれがいいですか?」

みたいな質問。

 

もちろん、お答えはするのですが、

「動く」ということには全て意味があり、どれが良い、どれが大事という事はない

と僕は考えています。

 

あえて何が大事かを言うなら、

「最も根源的な運動」

ではないかと思います。

 

ある時期は、

「歩く」ということが最も根源的な運動ではないかと思い、

歩き方を追求したこともありました。

 

その後は、その動作を支える筋力が大事なのではないかと考え、

トレーニングを積極的に行なったこともありました。

 

そして、今のところ僕が行き着いた答えは

「呼吸」

です。

 

今回は呼吸についてお伝えします。

目次

呼吸は生命エネルギーの源

呼吸って毎日どれくらいやっているかご存知ですか?

2万回です。

 

って事は、1年間で730万回(2万×365日)

人生100年時代になってくることを考えたら、

生まれてから死ぬまでに7億3000万回

 

これだけの数をやる運動って

そうはないですよね。

 

もし1回1回の呼吸が

ほんの少しずつ間違っていたらどうでしょうか?

 

とんでもないダメージになりますよね。

これからの近い将来を考えても

間違った呼吸のまま、

10年、20年、30年…と生きていくと

体中に不調がくる事は容易に想像できるのではないでしょうか。

 

こう考えると、

実は呼吸が一番、体にダメージを追わせているものではないか?

って思うわけです。

 

ギリシャ語で魂の事を「プシューケー」と言いますが、

このプシューというのは

息を吐く音から来ていると言われています。

息は生命エネルギーの源

だと考えられていたわけです。

 

呼吸が間違っているという事は

生命エネルギーのレベルが

どんどん下がっていくという事なのです。

空気の吸いすぎにご注意!?

人間は何も食べなくても

数週間は生きられますが、

呼吸を止めると、

わずか数分で死んでしまいます。

 

それなのに、

食べ物や飲み物に気を使う人でさえも、

呼吸については無頓着な人がほとんどです。

 

食べ物や飲み物については、

健康のために、何をどれくらい食べ、どれくらい飲んで…

みたいな事はよく議論されますよね。

 

でも呼吸についてはどうでしょうか?

 

体のためにはきれいな空気を吸った方がいい

というぐらいは、誰でも知っているでしょうが、

「健康のためには、どれくらいの量の空気を吸うのが理想的か?」

みたいな事を考えた事はありますか?

 

もしかしたら、

空気にも「吸いすぎ」という状態があるかもしれませんし、

食べ物や水に適正量があるのであれば、

空気にも健康のための適正量があるはずだ

思うんです。

 

そうであればむしろ、

食べ物や飲み物よりも空気の量の方が大切なのかもしれません。

 

基本的に運動パフォーマンスは

肺の機能によって制限されます。

 

手足の筋力でも、

メンタルの強さでもありません。

 

定期的に運動をしている人ならわかると思いますが、

運動の限界を決めるのは、

筋肉の疲労ではなく、息切れ

 

だから、体を動かす事を楽しみ、

運動パフォーマンスを向上させたいなら、

一番大切なのは効率的な呼吸です。

現代人は正しく呼吸ができない

現代人は正しく呼吸ができていません。

本来なら誰もが生まれながらに習得しているはずの「正しい呼吸法」が、現代の生活ではとても難しくなっているからです。

 

「適正な呼吸量なんて体が知っているはずだ」

と思うかもしれませんが、

残念ながらそうではないんです。

 

太古の昔から現代までの間に、

人間の暮らす環境は劇的に変化したため、

多くの人が正しい呼吸法を忘れてしまっているのです。

 

正しく呼吸ができない原因としては次の3つがあります。

姿勢

これは施術の中でも

患者さんにはお伝えすることですが

パソコンやスマホの普及によって、

姿勢が悪くなり

胸郭が圧迫されて

呼吸がしにくい体になってしまっている

ということです。

 

整体によって姿勢を矯正しても

ある程度キープできる人もいますが

すぐに戻ってしまう人もいます。

 

この違いは「呼吸の仕方」の違いではないか?

 

と最近考えるようになり、

施術の中に「呼吸の改善」を組み込んでいます。

ストレスが慢性化している

ストレスが与えられると、体は緊張します。

緊張というのは、

筋肉がこわばっている状態です。

その状態では体の動きが悪くなり

呼吸もしにくくなります。

 

緊張すると、呼吸って浅くなりますよね。

 

という事は、

数をやらないと足りないってことなんです。

 

リラックスした状態なら

一回で済むところを

緊張した状態だと

3回必要ということになるわけです。

 

なので

ストレスが慢性化している現代人は、

呼吸の質が悪い。

 

もっと具体的に言うと…

呼吸が「浅い、早い、多い。」

 

なので、

姿勢が悪くて、

ストレスが慢性化しているだけで

呼吸は悪くなってしまうわけです。

生活のリズムが悪い

これはストレスの一種と言えますが、

自分の体が求めるリズムではないリズムで生活をしている

ということです。

 

以前の睡眠の記事の中で

「朝型」と「夜型」の話をしましたが、

これは持って生まれたものです。

 

世の中の多くは

「朝型」に合わせて作られているので、

夜型の人がそれに合わせて生活することは、

かなりストレスがかかることなのです。

 

もちろん朝型の人が

夜型に合わせることもあると思います。

 

それもストレスです。

 

食事で言えば、

食べるタイミングというのは

人それぞれだと思います。

3食の人もいれば2食の人もいる…

体が食事を欲する時間も人それぞれ…

 

このように生活のリズムというのは個人個人のものなのですが、それを尊重してもらえないのが現代社会です。

 

これが知らず知らずのうちに

ストレスとして体にかかっているのです。

 

このように、

現代社会の環境が

私たちが正しい呼吸ができない原因に

なっているんです。

 

そして正しく呼吸ができないことが、

肩こり、腰痛、頭痛…

倦怠感、肥満、睡眠障害…

呼吸器疾患、心臓病…

などの原因にもなっていることをぜひ知っておいてほしいと思います。。

体に取り込む酸素が多いのは良いこと?

体に取り込む酸素が増えるのはいいことだ

と思うかもしれませんが、

健康のためにはむしろ呼吸を減らした方がいいんです。

 

例えば、

太り過ぎの一般人と

プロのアスリート、

この二人が

重たいスーツケースを運ぶところを

想像してみてください。

 

どちらが息を切らせて、

たくさん呼吸をしているでしょうか?

 

もちろん、プロのアスリートではないですよね。

 

意外に思うかもしれませんが、

健康と運動パフォーマンスを妨げる1番の大きな要因は

「慢性的な呼吸過多」

です。

 

大抵の人は自分でも気づかないうちに、

適正量よりも2倍か3倍は多く呼吸をしています。

自分が呼吸過多かどうかを知る

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次の質問に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。

Q1:日常生活で口呼吸をしていることがある

Q2:眠っているときに口呼吸をしている

Q3:いびきをかく

Q4:安静時に自分の呼吸の動きが目で見えることがある。
(呼吸をするときに胸とお腹の動きが大きいと呼吸量が多いということです)

Q5:ため息が多い

Q6:安静時に自分の呼吸音が聞こえることがある

Q7:鼻詰まり、倦怠感、ふらつき、めまいなどの症状がある

 

以上の項目で当てはまるものがあるなら、

呼吸過多の傾向があると考えられます。

 

どの項目も、

必要以上の空気を体内に取り入れたときによく見られる症状です。

 

1日に摂取する水や食べ物の適正量が

決まっているように、

呼吸にも理想的な量があります。

 

食べ過ぎが健康を害するのと同じように、

呼吸のし過ぎは体に悪影響を与えるのです。

 

慢性的な呼吸過多は

「健康状態の悪化」や「体力低下」の原因になり、

結果として仕事や運動のパフォーマンスを下げることになります。

 

さらに

喘息、倦怠、不眠、心臓病

と言った症状や病気を引き起こし、

肥満の原因にまでなることも…

 

単なる呼吸のしすぎでそんなことまで・・

と思うかもしれません。

 

しかし、

先ほどもお伝えしたように

古代ギリシャでは、

呼吸は生命エネルギーの源

とまで考えられていたように、

呼吸は生きるために不可欠であり、

健康のあらゆる面に影響を与えるものなのです。

酸素を活かすも殺すも二酸化炭素次第

人間が生きるためには酸素が必要

誰もが知っている事実ですが、

だからといって、酸素をたくさん取り込めばいいというわけではありません。

 

血液中にどんなにたくさん酸素があっても、

筋肉、臓器、組織が活用できる量が増えるわけではないからです。

 

意外かもしれませんが、

体が活用できる酸素の量は、

血液中にある二酸化炭素の量で決まっています。

 

人間は酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出しています。

ほとんどの人は二酸化炭素は酸素を使った後に出るゴミのようなものと教わったのではないでしょうか?

しかしそれは間違いで、二酸化炭素は、

体内に取り込まれる血中の酸素の量を決める

という重要な役割を果たしているのです。

 

二酸化炭素のこの働きは

「ボーア効果」

と呼ばれます。

これを正しく理解して活用することが

正しい呼吸を身につける鍵です。

 

重要なので繰り返しますが、

血中の二酸化炭素の量が、体が活用できる酸素の量を決めています。

 

そして最も重要な事は、

呼吸の仕方によって、血中の二酸化炭素濃度が決まる

という事です。

 

正しく呼吸をしていれば、

血中の二酸化炭素も適正量に保たれ、

静かで規則正しい呼吸をしているはずです。

 

一方、

呼吸過多の状態になると、

息づかいが荒く、リズムも一定しなくなります。

 

大きく息を吐くと

大量の二酸化炭素が体外に排出されるため、

体が酸素を取り込める量も減ってしまうのです。

 

考えてみれば、当たり前の事ですが、

正しく呼吸をすれば、

血中の二酸化炭素が増え、

筋肉や臓器に送られる酸素の量も増えます。

 

その結果、運動能力が向上する。

 

つまり、

正しく呼吸をすれば、体に本来備わっている機能を十分に活用できる

という事です。

健康か不健康かは呼吸で決まる!

今回から

「最も根源的な運動」

である呼吸についてお伝えしていますが、

その目的は、

あなたに人間本来の呼吸法を取り戻して、

一生続く健康を手に入れてもらうことです。

 

正しい呼吸法を身につければ、

今よりもずっと健康になり、

より快適に日々の生活が送れるようになります。

 

運動をしている人なら、

心肺機能が向上することで、

今まで以上のパフォーマンスアップが期待できます。

 

健康になりたいという願いも叶えられるでしょう。

 

しかし病気と同じように、

治療をするならまず病状を正確に把握しないといけません。

ここでいう病状とは、呼吸の仕方です。

 

正しく呼吸ができるかどうかは

安静時の呼吸が全てを決めます。

 

安静時から呼吸過多の人は、

運動する時も呼吸過多です。

 

起きている時、寝ている時に口で呼吸する、

安静時に目や耳でわかるほどの大きな呼吸をする

といったことぐらいなら、

特に害はない

と思うかもしれません。

 

しかしそれが

運動時のさらなる呼吸過多につながり、

パフォーマンスの質を著しく下げる結果に

なってしまいます。

 

健康的でエネルギーに満ちあふれた人生と、

不健康でいつもどこか具合が悪い人生

 

この2つを分けるのが、

正しい呼吸法

なのです。

 

次回から順を追って

正しい呼吸法を習得する方法をお伝えしていきます。

 

この機会にぜひ正しい呼吸を身につけて、

健康な体を作っていきましょう!

 

お楽しみに!

 

コロナに負けない!

「人生100年時代の健康」を

本気で考える!

コロナウイルスの感染拡大により

私たちの日常の様々なものが

変化してきています。

 

当然、

健康の在り方も

これから大きく変わっていくでしょう。

 

そこで当院では、

しばらく続くであろう

「withコロナ」

そしてこれからの

「人生100年時代」

を見据えて

「日常の中で健康な体をつくる」

ための情報を

週に2回、患者さまへ配信しています。

 

ぜひご活用いただき

あなたの健康づくりにお役立てください!

 

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