「アブラ=悪」ではない!

こんにちは、久家です。

健康でハイパフォーマンスな体を作る

食の戦略

1. 腸内環境の適正化

2. 脂質摂取の最適化

3. 抗酸化と解毒

前回は

腸内環境の適正化についてお伝えしました。

効果的な腸活戦略「菌は大量に一気に摂れ!」

 

腸内環境が整って

効率よくエネルギー源を

吸収できるようになったら、

次はそのエネルギー源を使って

適切に機能する

正しい組織環境を作る段階です。

 

それが今回お伝えする

脂質摂取の最適化です。

 

脂質を摂取すると聞くと

「脂質を摂って大丈夫なの?」

「アブラって健康に悪いんじゃないの?」

「カロリーが高いから太るのでは?」

など

脂質に対して

あまり良いイメージを持っていない人が

多いと思います。

 

なぜ脂質を摂取するのか?

まずはそこから始めていきましょう!

 

目次

「細胞膜」の健全性が全ての土台

人間の組織は何でできているのか?

大部分はもちろん水なんですが、

水を抜いた時に

構成要素として多いのは

タンパク質です。

 

ボディビルダーなんかは

とにかくタンパク質を取らないと筋肉ができないんだ

という言い方をするわけですが

それはもちろん正しいです。

 

ほとんどのものは

タンパク質でできているというのは

正しいのですが、

 

「健全な組織」と考えた時に

健全さが何によって決まるのか?

 

それは…

「質の高い脂質」

と、ここ数年の研究では言われています。

 

組織を作っているものの多くは

タンパク質かもしれないけど

その組織の健全さの話をした時には

脂質の方が重要な役割を果たしている

という話になってきているのです。

 

なぜそうなっているのか?

 

全ての組織は

細胞からできているわけですが

細胞1つ1つを覆っている

細胞膜

これは脂質でできています。

 

例えば

この細胞膜が

質の悪い脂質でできていたり

活性酸素などで

酸化されてしまうと…

細胞膜の質は当然悪くなります。

 

細胞膜を通して

必要な栄養素をやり取りしているわけなので

質が悪いとそれが滞るんです。

正しい交換ができなくなってくる、

そうなると…

その細胞の状況が悪化していくのです。

 

細胞膜がいかに健全な状態であるか

というのが

細胞全体の健全性に関わっていて

細胞の健全性が組織の健全性に関わっている

というロジックです。

 

脳、神経、ホルモンのカギを握る脂質

細胞膜は脂質なので

摂った脂質で作られます。

極端に言えば、

マーガリンばかり食べていれば

マーガリンで細胞膜が作られるわけです。

 

これは細胞膜だけではありません。

 

人間の体の組織の中で

脳、

髄鞘(神経を保護している膜)

各種ホルモン

など極めて重要な組織は

脂質が中心になってできています。

 

脳は水分を抜くと

60%以上が脂質で残りがタンパク質。

脂質の方が多いんです。

 

神経を保護している髄鞘は

リン脂質というものでできています。

だから髄鞘がおかしくなると

神経の電気信号がおかしくなるので

エラーが出るようになります。

そうなると

思った通りに動けない

思ったように考えられない

記憶ができない

といったような

神経系の問題が出てくるわけです。

髄鞘が何らかの物質で

酸化されて、異常をきたして

中の神経にまで影響すると

もっと悪化してくるわけです。

 

人間の体を制御しているのは

神経系の他に

情報の伝達などをおこなっている

内分泌系(ホルモン系)がありますが

そのホルモンを作っているのも

脂質が中心です。

 

人間の体内のミクロ的な情報伝達の鍵を握っているのは、実は脂質なんです。

 

単純に

割合だけで見れば

体を構成しているものとしては

タンパク質の方が多いかもしれませんが、

重要度で区別していくと

脂質がものすごく大事なんじゃないか

ということが言われるようになってきています。

 

だから

質の高い脂質を摂取することで、

適切に機能する組織環境を作ることができるのです。

 

どのような脂質がいいの?

「動物の脂は良くない」

「オリーブオイルは体に良さそうだ」

など

脂質に対するイメージは

それぞれあると思いますが、

原則として

「無加工で常温個体」

の脂を中心に摂取するのが理想的です。

 

常温液体(植物の油)も良いのですが、

酸化速度が速く、

体に悪影響を及ぼす

トランス脂肪酸になるので

常温液体のものを摂る場合は

できるだけフレッシュなものを

摂る必要があります。

 

そして植物の油は

加熱はNGです。

 

加熱したらトランス化するので。

オリーブオイルとかも

料理で炒めたりするのには

使わない方がいいでしょう。

 

植物の油で常温個体なのは

ココナッツオイルです。

ただ、あれを使って料理をすると

全てがココナッツの匂いになるので

かなり使い方は限られてくると思います。

 

ネットとかで

調べてもらったらわかりますが

多くの人がパンに乗せて食べたりしています。

バターの代わりに

ココナッツオイルを乗せて食べる、

みたいな感じです。

あまり料理用には使われていないようです。

 

ココナッツオイルは

ここ数年流行ってますし、

少し前までCMなどでよく耳にした

MCTオイル

ココナッツオイルから

中鎖脂肪酸だけを精製して作ったオイルです。

これらのオイルが

健康に良いと言われ流行っているのは

こういった背景があるんです。

 

常温個体っていうことは

動物の脂は悪くないということです。

バターとかも大丈夫です。

僕はギーを摂っています。

ギーというのは

バターから不純物やタンパク質を

抜いたもの。

僕は「グラスフェッドギー」というものを

購入して摂っていますが、

ネットで調べれば

作り方も出てくるので

自分でも簡単に作れます。

純粋な乳脂肪分です。

 

そういうのは全然摂っていいわけです。

 

常温個体の脂っていうのは

加熱しても酸化しにくいんです。

物を炒める、火を通したいという場合は、常温個体の物を使った方がいい

というのが一応

科学的に言われていることです。

 

動物性のものを選ぶ時のポイント

常温個体の脂ってなると

肉や魚といった

動物性のものになってくるわけですが

肉や魚の脂の質っていうのは

当たり前ですが

その肉や魚の質そのものに比例します。

 

これが難しいんです。

どうしても

良い動物性の脂を摂ろうとすると

良い肉や良い魚を買わないといけないので

飛躍的にコストがかかってしまいます。

だから

できる範囲でいいと思います。

 

動物性の脂を選ぶ際のポイントを

参考までにご紹介します。

 

動物性のものを選ぶ際は

育てられている環境

に注意しましょう。

神経質になりすぎる必要はありませんが

重要なことです。

 

どこまで調べられるかわかりませんが

なるべく

抗生物質やステロイドホルモンが

使われていないものがいいです。

 

こういう化学物質っていうのは

脂に溶け込んで残るんです。

 

こういった化学物質を

大量に使っているものを選んでしまったら…

動物用のステロイドとかを

食べているようなものなので

まあ、良くないですよね。

体には影響があります。

 

実際それが原因で

オリンピック失格になっている

アスリートが

歴史上結構いるとのことです。

 

食べた豚肉の中に含まれていた

興奮剤と成長ホルモンが

体から検出されて

失格になっている…

それくらい体に残るんです。

 

エサについてですが、

GMO(遺伝子組み換え作物)かどうかは

大きく影響すると思います。

 

食品を買うときに

「遺伝子組み換えではない」

という表示を見かけると思いますが、

GMOを原料にした油は

トランス脂肪酸や加工された油と並んで

「悪いアブラ」に挙げられます。

 

このGMOの穀物を

世界で最も消費しているのが

牛や豚、鶏といった家畜です。

 

特に影響が大きいのが牛です。

牛は食肉以外にも

牛乳、バター、チーズといった

乳製品にも幅広く使われます。

その牛がGMOの穀物で

育てられていたら

人間に影響がないわけがありません。

そもそも牛は草食動物で

穀物を食べる動物ではありません。

 

生産者からすると

コストを下げるために

エサのコントロールっていうのは

必要なことなんだと思います。

しかしそれはあくまで

人間側の都合なので

動物にとっては

自然な食べ物ではないはずです。

 

また、環境というのは…

放し飼いで育てられているもの

 

ギチギチで窮屈な空間で

飼われているものではない方が

いいでしょう。

 

「オーガニックの飼料を使っています」

と書いてあっても

放し飼いではなくて

ギチギチに

引き詰められた環境で

育てられていたらどうでしょうか?

 

エサを宣伝しているパッケージって

いっぱいあると思いますが

肉とか卵とかを選ぶ場合は

どっちかというと…

飼われ方を気にした方がいい

 

何を食べているかも大事ですが

エサだけを過剰に宣伝されると

どういう環境で育ったかが

意図的に隠されているような気がします。

「餌さえよければ高くても買うでしょ」

みたいな感じを受けなくはありません。

 

どういう環境で育ったかって

人間でも大事ですよね。

どんなにいいものを食べていても

劣悪な環境で育っていたら

健全な人間は育ちません。

 

動物もそれと同じだと思います。

 

牛(肉、バター、乳製品)であれば

牧草牛(グラスフェッドビーフ)

卵であれば

平飼い

を選ぶのがいいと思います。

 

こういった視点を持つと

より良い脂質の摂取ができるようになります。

 

妊婦がマグロを食べない方がいい理由

「妊婦はマグロを食べない方がいい」

と言われるのも同じことです。

 

脂に水銀とか重金属が溶け込んでるんです。

だから

どこの海域で獲れたかでも違ってくるし、

特に大きな魚になればなるほど

食物連鎖の関係で

重金属が濃縮されていくので、

大トロとか食べてしまうと

すごい濃度の重金属を摂ることにもなります。

 

過剰に摂りすぎなければ、

大人が食べても

大した影響はないけれども

妊婦が食べたときに

どういう影響があるかというのは

気になる所ではあります。

だから

妊婦はあまり食べない方がよろしい

という指導がされるわけです。

 

研究結果として

影響が大きいのは、

妊婦というよりも生まれてくる子供の方

というのがわかってきているので

食べないで済むのであれば

食べない方がいいと思います。

 

こういった面からも

脂の質っていうものはすごく大事です。

良くないものが溶け込んでいたりするので

脂の質が悪いものは

あまり食べない方がいい

ということです。

 

脂質に関しては

できる範囲で

質の良いものを選ぶ癖をつけておく

これが大事なことだと思います。

 

 

いかがでしたか?

 

あなたはこれまで

脂質に対して

どのようなイメージを持ってきましたか?

 

「アブラは健康を害する」

「アブラは太る」

「アブラを減らそう」

 

「アブラ=悪」と思ってきたのではないでしょうか。

 

もちろん

トランス脂肪酸のような

悪いアブラが数多く出回っているのは

事実ですが、

良いアブラは体にとって

必要なものなんです。

 

今回は

「アブラ=悪」のイメージを

変えてほしくて

このような内容でお伝えしました。

 

次回は

実際にどうやって良質の脂質を摂るのか、

僕が現在行なっている摂り方も

ご紹介しながら

お伝えしたいと思います。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

久家

 

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