健康になるための「戦略」
こんにちは、久家です。
当院では
新規でご来院の方に書いて頂く問診票に
こんな質問を入れています。
健康について一番怖いこと、不満に思うことは何ですか？
いろんな答えがありますが
特に多いのが、
痩せれない
先々病気にかかること
この2つです。
このどちらも
単発的に何かやったからといって
結果が出るものではありません。
このことは
みんな頭では分かっています。
でも実際ほとんどの人が
「〇〇を食べるだけで痩せる！」
「△△を予防できる食材はコレ！」
みたいなキャッチーなものに飛びついて
結果が出ずに終わっているのが現状。。
健康的に痩せる
生活習慣病を予防する
これらの事を実現するには
「食」はとても重要な要素だと僕は思います。
ただ単に
体に良いものを摂ればよいかと言うと
そんな単純なことではなくて
どのように摂っていくか、といった「戦略」が必要です。
多くの人が何の戦略もなしに
ただ「良いもの」を摂ろうとしているから
結果が出ないんです。
今回はその戦略の立て方について
お伝えします。
目次 [非表示]
日本人と肥満
大変興味深いことですが
1980年から2011年までの30年間で
日本人の1日の平均摂取カロリーは
2100kcalから1900kcalへ
200kcalも減っているんです。
全然増えてないんです。
これ、意外じゃないですか？
世の中の雰囲気というか
メディアの論調を鵜呑みにすると
どんどん食が欧米化していって…
外食が増えて…
インスタント食品とかが増えて…
その結果
カロリー摂取が増えているから
日本人にも肥満が増えているんだ
みたいな雰囲気があります。
実際にはそんなことはなくて
摂取カロリーは下がっているんです。
しかし…
肥満は増えています。
生活習慣病も増えています。
これはなぜでしょうか？
いろんな可能性があると思います。
これは結論が出ている話ではないので
回答があるわけではないのですが、
可能性としてどのようなものがあるか
ぜひこの機会に考えてみてください。
例えば…
・運動不足の人が増えた。
・代謝そのものが落ちた。
・食べ物の質が悪くなった。
・住環境（冷暖房など）が整うことで人間側が対応しなくてよくなった。
などなど。
運動不足の原因、
食べ物の質が悪くなった原因などを
さらに考えていけば
もっと具体的な理由が見えてくるかもしれません。
何が正解かは分かってはいませんが、
他にもいろんな要素が考えられると思います。
とにかくまずは
自分の体の状態が理想の状態にない原因を
自分で考えてみることが大事です。
めんどくさいことかもしれませんが
これからの時代
こういったことを自分で考えないと
健康ビジネスに巻き込まれて…
時間とお金を無駄に使って…
結果、不健康になっている…
みたいなことになりかねません。
そのためにも
しっかりと戦略を立てていきましょう！
影響力が大きいところから！
食の戦略を考えるにあたって
重要なことは
影響力が大きい所から順番に押さえる
ということです。
食に限らず何でもそうですが、
世の中の人たちは
頭では分かっていても
このことができないんです。
できない理由は色々ありますが、
そもそも
何の影響力が大きいか小さいかが
分からないんです。
特に人体に関しては
ほとんどのことが
明確には解明されていません。
確認のしようがないのです。
生きている人間の中の反応を
まだ完全には見れないので…
だから試験管レベルで
反応を観察することはできますが、
それが果たして体内と同じ環境かと言ったら
決してそんなことはありません。
体内には
まだ発見されていないような
酵素もいっぱいあるだろうし、
腸内環境の話であれば
ほとんどの腸内細菌は
特定されていないので
腸内に何が住んでいるかすら
よく分かっていないのです。
それらを総合して
腸内環境って呼んでるわけで…
そんな分からないものを
どんどん突き詰めていこうと思うと
混迷を極めるだけで
何がいいか分からなくなっていくんですね。
そして細かい情報に
右往左往するようになってしまう…
これが
世の中の多くの人が陥っている
膨大な健康情報に
振り回されている状態だと思います。
そうならないためにも
影響力が大きい所から
順番にやっていくんです。
細かいメカニズムはわからなくても
Aが達成されればBが達成されるはずだ
みたいな全体像を頭に入れておくことが
まずは大事なことだと思います。
エネルギーを余らせる
食の戦略を立てて目指す状態を
「エネルギーが余っている状態」
とひとまず定義します。
消化、吸収、排泄、解毒など
体内で起こる反応に
無駄にエネルギーを使わない
ハイパフォーマンスな状態
ということです。
そうすると、
影響力が大きい所から順番に押さえていって
なるべく効率良く
エネルギーが余るような
体内環境を作っていけばよい
ということになります。
エネルギーが余るというのは
・できるだけ多くのエネルギーを生み出す
・できるだけ無駄使いを減らす
この2点が満たされれば
エネルギーは余っていく
ということになります。
ここで1番の問題になるのは
この大きなロジックをどうやって
具体的な日々の生活にまで落とし込んでいくか
ということです。
エネルギーを余らせるために
私たちが採用するべき戦略は
1．効率よくエネルギー源を吸収する
2. 適切に機能する正しい組織環境を作る
3. エネルギーロスを生み出す
「余計なもの」を排除する
これを
人体に落とし込んで考えると
上の3つはそれぞれ
1. 腸内環境の適正化
2. 脂質摂取の最適化
3. 抗酸化と解毒
と言い換えることができます。
この順番で
体に対する影響力が大きいので
上記3つを順に行なっていくことが
今回の戦略となります。
栄養を考える視点
栄養摂取に関しては
従来言われている
何の根拠もない「バランス」ではなく
先ほど提示した3つの戦略に従って
栄養バランスというものを
考える必要があります。
先ほどの3つが満たされていないのに
健康番組で紹介されるような
「これを食べれば痩せる」
「これを摂れば健康になれる」
「これでがんを予防できる」
みたいな食べ物の取り方は
全然話にならないということです。
やるだけ無駄です。
そういった枝葉の話ではなくて
もっと根本的なところを満たした上で
栄養を考えないといけません。
これから話をしていく中で
1〜3の戦略を満たすために不可欠なものを
「ベーシック」
とします。
これは全ての人が
押さえなくてはいけないものです。
その上で
さらなるパフォーマンスアップを目的として
栄養素を「強化」していくことを
「アドバンスト」
とします。
これは全員がやる必要はなく
スポーツなどの特殊な目的がある方がやるものです。
大事なのはベーシックです。
このベーシックが達成されるだけで
かなり健康状態は変わります。
それくらいほとんどの人ができていません。
食事にせよ、
サプリメントを摂るにせよ
やればやるほどお金がかかります。
そしてこういったことは
継続しないと意味がないので
ほぼ固定費です。
だからある種の
コスパみたいなものが求められてくるわけです。
健康な状態の80％以上を決めているのは
ベーシックです。
だからここにコストをかけていくのが
非常に合理的だと思います。
ベーシックをおろそかにして
アドバンスにお金をかけても
効果は期待できませんし、
効果が出たとしても
せいぜい10％くらいです。
食事に関しても
サプリメントに関しても
ちゃんとした物を摂ろうとしたら
どうしてもお金がかかります。
なぜなら
ちゃんとした食べ物を作るのには
当然コストがかかるからです。
しかし
ちゃんとしたものを
食べたほうがいいからと言って
無限に「食」にお金をかけられませんよね。
だからこそ
現実的な事を考えた時に、
しっかりと戦略を立てて
お金をかけるべき所にかけていくことが
とても大事になってくるのです。
そのためにまずは
ベーシックの戦略を
しっかりと立てていきましょう！
次回はベーシックの中でも
1番重要な
腸内環境についてお伝えします。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
久家
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