「酵素栄養学」を学んで栄養バランスのとれた食事を取ろう!Part2

整体&コンディショニングルーム Best Formの久家です。
今回は、【「酵素栄養学」を学んで栄養バランスのとれた食事を取ろう!Part2】をお伝えします。
前回Part1では、
酵素の働きを解説し、酵素栄養学における「健康・病気」というものに対する考え方をお伝えしました。
→「酵素栄養学」を学んで栄養バランスのとれた食事を取ろう!Part1
この中で、酵素の種類は、大きく分けると2つあり、
私たちの体内にもともと存在する「潜在酵素」
生の食物の中に含まれる「食物酵素」
に分けられ、さらに潜在酵素はその働きにより
「消化酵素」と「代謝酵素」
の2つに分けられることをお伝えしました。
そして消化酵素と代謝酵素については
・重要なのは二つの酵素のバランスで、健康な状態とは、消化酵素の占める割合が小さいこと
・消化酵素の働きがあってはじめて、適正な栄養素を獲得でき、健康に直結する。
・消化酵素の消耗は、代謝酵素の欠乏を招き、代謝酵素の欠乏が多くの病気を作り出す。
ということを示し、
潜在酵素の不足が全ての病気の”大元”になる
という、酵素栄養学における「健康・病気」というものに対する考え方をお伝えしました。
そこで今回は…
潜在酵素の消耗を防ぐのに最適な「食物酵素」について解説し、
健康になるために摂りたい食品についてお伝えします。
それでは早速はじめていきましょう!
目次
加熱食が及ぼす影響
地球上のすべての生物の中で、人間、人間に飼われているペット、動物園にいる動物、これらだけが酵素の含まれていない食物や餌を食べています。
そして生活習慣病のような病気を抱えているのも、人間と人間に飼われている動物だけです。
野生の動物には病気はありません。
ここでは食物によって、いかに健康が左右されるのかを例を挙げてご紹介します。
加熱食を与えられた動物たちに発生した病気
動物が病気で死ぬことが少ないことで有名なアメリカ・シカゴのリンカーン・パーク動物園では、
肉食のライオンやトラには生の肉と骨、生のレバーを、
ゴリラやチンパンジーなど類人猿には、バナナ、リンゴなど生の果物と生の野菜を与えています。
しかし、加熱食ばかりが与えられていた第二次世界大戦前は、動物たちに病気も多く短命でした。
それが、現在の食事法に変えてから動物たちの健康状態は見違えるほど変わりました。
繁殖も旺盛で、子供の成長も順調です。
今ではアメリカのほとんどの動物園がこれを見習い、量の差はあるものの、生のエサを与えるようになり、生の餌が多い動物園ほど、動物が死ぬことが少ないというデータもあります。
また飼育されている野生動物の病気の発生状況を調べているフィラデルフィア動物協会の病理学者フォックス博士の著書によると、
加熱調理したエサにビタミンやミネラルを加えていた1923年以降の20年間は、人間と同じような病気が動物たちに多く発生していたとのことです。
発生した病気は
胃炎
十二指腸潰瘍
腸、肝臓、腎臓、副腎の病気
心臓病
悪性貧血
甲状腺の病気
関節炎
肺結核
血管病
がん
病気の数は少なくても30種類以上だったそうです。
このように、加熱調理した人間の食物と似たようなエサを与えられれば、動物園の野生動物たちも人間と同じ、あるいはよく似た病気や症状が出てくるのです。
加熱食を食べる人間に発生した病気
動物だけではなく、人間の例も見てみましょう。
北極圏に住むイヌイットは魚、アザラシなどの海獣、カモメなどの海鳥を生で食べています。野菜摂取は、夏の限られた時期だけです。
それでも、彼らはたいへん健康です。目も鼻も耳も歯も丈夫で、若々しい血管を持ち、血圧などのデータもすべて正常なのです。
しかし文明に近づき、調理した肉や缶詰、乾燥食品、さらにはファストフードまでも食べ始めた南方のイヌイットは、動脈硬化が増え、高血圧や心臓病、腎臓病などに苦しみ、その不健康ぶりは目を覆うばかりと報告されています。
ネイティブ・アメリカンも同様です。かつて、彼らはとても健康でした。
しかし、アメリカ政府に保護されるようになってからは、肺炎をはじめ、多くの病気にかかっています。
その原因は、元の野菜中心の食生活ではなく、精製した穀物やパンを食べ、砂糖菓子や缶詰の豆、トウモロコシなどを食しているからです。もちろん肉も食べています。
しかし、今でも文明と距離を置き、昔ながらの農業で生活しているネイティブ・アメリカンは、いたって健康と報告されています。
アフリカでも同様のことが起こっており、1960年ごろまで現地にはなかった病気が今、次々と発生しています。
その病気とは
便秘
虫垂炎
大腸憩室症
痔
大腸炎
潰瘍性大腸炎
大腸ポリープ
大腸がん
などの消化器系の病気です。
並行して肥満、高血圧、糖尿病、心臓病など血管、代謝病も増えています。甲状腺異常などの内分泌系の病気もあります。
これらは、以前のアフリカの大地には、ほとんど存在しなかった病気です。
以上のように、動物だけでなく人間を例にとっても、食物によって、いかに健康が左右されるのかが分かったと思います。
そしてその原因は、食の欧米化です。
肉、チーズ、牛乳、乳製品、パン、砂糖菓子、チョコレート、スナック菓子などが欧米からどっと入り込んできたからです。
これらの食品には、食物繊維やビタミン、ミネラルが極めて少なく、酵素は全くありません。
病気が食事の良し悪しに左右されることを証明している顕著な例です。
食物酵素の力
ここまで紹介してきた例から、
生食が健康に繋がっていることが分かっていただけたと思います。
この章では、生の動植物の中に多く存在している「食物酵素」について解説し、その働きをお伝えしていきます。
事前消化をする食物酵素
ここまで紹介してきたのは「生の力」です。
生の動植物の中には多くの酵素が存在しており、この酵素は「食物酵素」と呼ばれています。
人体が自ら作っている「体内酵素」(潜在酵素)に対し、外から得るものなので「体外酵素」とも呼ばれています。
この酵素は、非常にデリケートな存在で熱に弱いです。
48℃の時に2時間、50℃の時に20分、53℃の時には2分で失活(効力を失う)します。
食物酵素は、すべての食物の中に含まれており、動植物が死ぬと働き出し、その動植物本体を自ら分解します。
食物酵素のこの仕事を「事前消化」と言います。
食物中にある酵素は、その食物が噛み砕かれて細胞が破られた瞬間から、その力を発揮します。
それは、人間の消化酵素が働き始めるよりずっと前なので、
この事前消化で食物がある程度分解されれば、次の本格的な消化の段階で、人間は自前の消化酵素の製造が少なくてすみます。そして、残った分が代謝酵素に回されるのです。
これが健康と長寿の決め手となります。
酵素が豊富な優れた食材・果物の力
「大昔の人間の祖先たちは、肉食でもなければ、草食でもなく、雑食主義でもなかった。彼らは主として、果物を食べていた」
アメリカの著名な人類学者アラン・ウォーカー博士はこのように述べ、人間は「果食動物」だったと断定しています。
確かに、人間と遺伝子構造が95~99%同じと言われるチンパンジーの主食はバナナです。
そして、自然界で生息している彼らが、糖尿病やガンで悩んでいるという話は聞いたことがありません。
果物こそ、人体の構造や機能から、私たち人間がすんなりと受け入れられる唯一の食物だと思います。
まず酵素が豊富です。また消化にはほとんどエネルギーを使わないので、潜在酵素の消耗を防ぐことができます。
ビタミンCやファイトケミカルなどの抗酸化物質も豊富です。
また何より果物の70~90%は極めて良質の水です。食物繊維も豊富で、少量ながら良質の脂肪酸やアミノ酸も含まれています。
このように長所は非常に多く、短所はほとんど見つかりません。
糖分(果糖)に関しても、同じ糖類である砂糖(=ショ糖)のように、肥満、虫歯、歯槽膿漏、糖尿病などの原因になることや、免疫機能を傷つけることはありません。
「果物は果糖が多いから体に悪い」、と敬遠する人もいますが、これは大変な誤解です。
果糖は良質な糖分です。
あなたの周囲には「果物が嫌い」という人はほとんどいないのではないでしょうか?
それは「人間の体が本能的に果物を求めている」ということだと思います。
酵素を多く含んでいる食品を摂るとなぜ体に良いのか?
消化が良く、栄養素がスムーズに吸収できる、食べたものがすぐにエネルギー源となる、体内酵素が守られる、代謝がスムーズになるなど多くの良い点が挙げられますが、
ここで一番強調したいのが、
酵素を多く含む食品を摂ると血液がサラサラになり、微小循環が良くなることです。
微小循環とは、毛細血管の血流のことで、この微小循環が良いことは、人間の健康にとても大きな意味を持ちます。
血液の役割は
・酸素や栄養素の「運搬」
・pH、ホルモン、体温などを一定にする「緩衝」
・病原体や異物などから体を守る「防御」
があります。
微小循環が悪くなると血液がこの役割を果たせなくなり、その結果病気を引き起こしてしまいます。
特に目、腎臓、脳、子宮、卵巣など血液循環が必要な臓器は、より大きなダメージを受けます。
卵巣膿腫や子宮筋腫、腎臓病、眼疾患、下肢静脈瘤、脳梗塞などは、この微小循環不良から起こります。痔や手足の冷え性などもそうです。がんもそのひとつです。
これらの病気はその典型ですが、ほとんどの病気がこの微小循環不良から起こるといっても過言ではありません。
微小循環を良くする方法は酵素の入った食事を摂ることです。
酵素の入った食事とは「生」のものと「発酵物」です。
人間を健康にする食品の条件
健康になる食物の条件を考えてみると、
まずは、血液がサラサラと流れる、血流が良くなる食物です。全身に栄養素も酸素もしっかりと送り届けられるからです。
次に、腸内腐敗の少ない食物です。腸内腐敗は病気の原因であり、微小循環も悪化させます。
便通を良くする食物も腸内環境を整えます。
また、抗酸化力や抗炎症作用の強い食物も大事です。健康の大敵、活性酸素を除去するからです。
さらに、しっかりしたエネルギーを出す食物であること。
こうした条件にぴったりなのが、生野菜、果物、海藻、芋、豆、穀類、そして発酵食品です。
中でもおすすめなのが、生野菜と果物です。
生野菜と果物には体を良くする栄養素が満載されています。
食物繊維も、ビタミンも、ミネラルも、酵素もあります。
また人間の細胞を構成する分子は70%が水で、もっとも水を必要とする細胞は脳細胞で85%です。
この水分が1%減るだけでも人間はおかしくなってしまい、命に支障が出ることすらあり得ます。それくらい人間には水は必要なものなのです。
生野菜や果物からは、酵素をたっぷりと含んだ水を十分に摂取できます。
日常の食生活の中で、これら生のものをたくさん摂ることが健康になる道だと言えます。
生食と加熱食の比率
これまで述べてきたように、酵素栄養学の観点からは生食を勧めていますが、100%生食は勧めません。理想は
酵素を含む生食が60%、加熱調理した料理が40%
と考えています。
生食100%を勧めない1番の理由は、動物性食品には、生野菜や果物だけではどうしても不足する栄養素が多くあるからです。
中でもアミノ酸とビタミンB群です。
アミノ酸は21種類あり、これらが総合的に伝達しあい、相互関係を保ちながら補い合うので、
全てをバランスよく摂らなければいけません。
ひとつ欠けただけでも、他のすべての吸収が悪くなります。
人間は、牛のようにセルロースを分解して、タンパク質を吸収することはできないので、動物性食品から補う必要があります。
ビタミンB群も同様で、ビタミンB12は、野菜にはほとんど存在しません。ビタミンB12が欠乏すると、悪性貧血、睡眠障害、神経系の障害、消化器官の障害など様々な弊害が現れます。
現代人は生野菜や果物だけでは、栄養学的に満たされず、免疫力もつかないと考えられます。
なので全体の2割ほどは動物性食品が必要です。肉類、魚介類、卵などを適宜、食事に加えましょう。
生食100%を勧めない2番目の理由は、ストレスです。
極端に設定した食事を続けているとストレスが生じます。ストレスも病気を起こす大きな原因で消化不良の原因にもなります。
病気を治すという目的なら、生食だけでも我慢できますが、日々の生活の中で無理をして、ストレスを溜めることになっては本末転倒です。
生食100%を勧めない3番目の理由は、加熱した方が、栄養価が高まる食品もあることです。
大根やシイタケなどは生よりも干した方が繊維もミネラルも豊富になりますし、ニンジンも炒めたり茹でたほうが、栄養が吸収されやすくなります。
煮野菜にすると細胞が破壊され、内部の栄養が吸収されやすくなり、消化も良くなります。
加熱することで酵素は失活しますが、生の野菜と併用して食べることで、栄養面、消化面の双方を補えるので、正しい食事と言えます。
現代は、野菜だけではなく、肉料理、魚料理、ファストフードまで加熱色の割合が圧倒的多数を占めています。生食が絶対に必要なのは言うまでもありません。
生食と加熱食の比率は6対4、譲っても5対5というバランスが大事だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
前半で食の欧米化によって、様々な病気が出てきたことをお伝えしましたが、耳が痛かった方が多いのではないでしょうか?
それぐらい今の日本の食事は欧米化が進んで危険であることを知っておきましょう!
酵素を多く含む食品を摂ると血液がサラサラになり、微小循環が良くなることで健康になれます。
生のもの(野菜や果物)や発酵食品で積極的に食物酵素を摂っていただけたらと思います。
生食と加熱食はバランス良く摂ることが大事です。
生食と加熱食の比率は6対4、譲っても5対5くらいのバランスで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回【「酵素栄養学」を学んで栄養バランスのとれた食事を取ろう!Part3】は
健康つかさどる最前線の「腸」と「腸内細菌」
についてお伝えします。